こまえくぼ1234広報誌「こまえがお」9号(テキスト版) 3ページめ

子ども達の勉強をお手伝いします!

★おうち以外で勉強できる場所あるよ

こまえ学習サポートプロジェクト 代表 住友 和子さん

市内の子ども達から「家だと集中して勉強できない。」「狛江に自習できる場所がない。」「中央図書館も、自分の勉強道具を持っていけない。」という声がありました。そこで社会教育委員の会議で、平成28、29年の2年間、テスト直前の土曜日に地域センターで、学習フリースペースを開設することになりました。その取り組みを継続するために、住友さんは、市民団体「こまえ学習サポートプロジェクト(GSP)」を立ち上げました。「勉強しに来る子どもたちをがっかりさせてはいけない。」という住友さんの思いがあって、GSPを社会教育団体として登録するため、短期間でメンバー集め、規約づくりなど団体の体制を整えるのはとても大変だったそうです。
現在GSPは、中学校の定期テスト前に、市内2か所の地域センターと2か所の公民館で学習フリースペースを開催しています。開催時期は中学生にチラシで告知しています。試験前だけでなく、生活協同組合パルシステム東京狛江センターのご協力を得て、会議室を毎週火曜日に、また狛江第二中学校特別活動室を月2回、学習フリースペースとして開放できるようになりました。子どもたちの認知度も上がり保護者からの問い合わせも来ています。
住友さんたちの願いは、「集中して勉強できる自習スペースが狛江市内に点在し、勉強したい子どもたちが思う存分に勉強できること。私達はそれを静かに見守りたいと思っています。最終的に、私達の活動がいらなくなるくらい、子どもたちの自習スペースが狛江市内に常設されて、地域ぐるみで子どもたちの学びを応援できたらいいですね!」

★宿題わからない人、教えてあげるよ

狛江学習支援会・楽しく教え隊 代表 有馬 祐三さん

今年4月、和泉本町にオープンした「こまっこ児童館」。午後4時頃、1階の一室に小学生が次々と集まってきます。机にドサッと置いたリュックから取り出すのは,学校の宿題と水筒。友達と頭を寄せ合いながら、計算ドリルや漢字ドリルにとりかかります。
月火木金曜日の午後3時半から5時半、そこで子ども達の宿題を見たり一緒に遊んだりしてくれるのが、「狛江学習支援会・楽しく教え隊」の有馬祐三さんです。
勉強道具を持ってこなくても勉強したい子がいれば、有馬さん持参のプリントファイルの中からその子にピッタリの1枚を用意してくれます。
この夏、こまめに児童館に通った低学年のある女の子は、有馬さんが用意したプリントを解き進めるうち、6年生レベルの問題まで解けるようになったとか。
塾に行かせられない親御さんからの問い合わせも来ています。
狛江学習支援会・楽しく教え隊は、現役をリタイアした60~70代のシニア世代が中心。現在約10名のメンバーが、一小・六小・緑野小・一中・四中などでも活躍中です。学習のお手伝いだけでなく、見守りや送迎、ロードレースのサポートなどもしています。
シニア世代になっても、地域に根を張り、仲間がいる。子どもたちの力になれるだけでなく、自分達も楽しい。狛江学習支援会・楽しく教え隊の方々は、同じ思いの仲間がこれからもっと増えることを願っています。

気になるココKOMAE

飛び出し坊や

「あっ、あぶない!!」
車を運転中に、かわいい坊やが車道に飛び出してきた!!

まさかの事態を注意喚起するために、街に“飛び出し坊や”と呼ばれる看板があるのを見たことがありますか?
主に学校や幼稚園、保育園の前や子どもの通行が多いところ、見えづらい脇道の角など、子どもの交通事故が起きやすそうなところに飛び出し坊やの看板は設置されています。設置者は学校関係者や個人、交通安全協会など、様々です。その願いはひとつ、交通事故が起きませんように、という事。
飛び出し坊やは、道路標識とは違い、看板メーカーにより様々なデザインがあります。自作のオリジナル・飛び出し坊やを設置しているところもあります。
街中で飛び出し坊やを発見したら、そこは交通事故のリスクが高いという印です。
交通事故は、車、自転車、歩行者、誰もが気を付けなければいけません。
狛江市では、年に数回、調布警察署員による交通安全講習会など、交通安全について学べる機会を設けています。調布交通安全協会狛江連合支部長の藤原成行さんは、「運転免許を持っている人は、ぜひ講習会に参加してほしい。」と強く勧めています。シミュレーション映像などを使って、具体的に交通安全の事を学べるので、お子さんの参加も大歓迎だそうです。
飛び出し坊やを見かけたら、意識しましょうね、交通安全。

個人で団体で ボランティアをされている方をご紹介

狛江おもちゃ病院のおもちゃドクター

毎月第1・3木曜日に開院する狛江おもちゃ病院。病院へ向かうと12名のおもちゃドクターが作業していました。受付で症状や思いをお聞きするのは、修理のポイントを探り症状に合わせて担当のドクターを決めるためです。
「おもちゃ修理はアイディアが勝負」と教えてくれたのはベテランドクター日比野さん。無い部品は作り、分からないことがあれば皆でディスカッションして修理方法を探ります。「治ったおもちゃを心待ちにする子どもたちの笑顔のために手間は惜しまない」と嬉しそうに話す佐藤さん。その一室は「治してやるぞ!」という熱い思いが溢れる空間でした。

音訳のボランティア活動 狛江音訳グループ

視覚に障害がある方や文字による情報の入手が難しい方のために、市の刊行物を音声化している団体の一つが「狛江音訳グループ」です。
広報誌の言葉を一つ一つ、意味やアクセント、イントネーションまで辞書で確認し、パソコンで編集しています。正しい日本語で情報を伝えることにこだわりを持って活動されており、見えない方に伝えることを意識して活動しているので、視覚障害者にあった時に自分から話しかける勇気を持てたという方もいました。
より良いものを作るため、厳しいチェックが入ることも多々あります。間違いを指摘されてもめげずに向き合い、互いに切磋琢磨している姿が印象的でした。

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