特集 突然のコロナ 今できることを探して
突然のコロナ。手も足も出せなかった自粛期間の3~6月頃、私たちが何もできないと悩んだりジレンマに苦しんでいた時「きっとあなたを必要としている何かがあるはず」と気づかせてくれた活動。私たちを励まし、人々の気持ちを前向きにしてくれた活動を紹介します。
学校の臨時休校を受け、急遽スタート コマラジこども月間
どんなときも、市民と繋がるコマラジでありたい。
番組実施期間:3/2(月)~3/25(水)15:00~15:55
内容:リクエスト曲、川柳、読み聞かせ、帰りの会(市内小学校6校の先生が日替わりで登場)
今月2月末、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、小中学校、高校、特別支援学校に臨時休校が要請されました。日本中に混乱が広がるなか、こまえのコミュニティFM「コマラジ」のスタッフ陣は、その翌日にミーティングを実施。「この機会に、子ども達にラジオを聞いてもらおう。」と、新番組作りに動き出したのです。
驚くべきは、そのスピード感。企画立案からわずか2日後に「コマラジこども月間」が始まり、約1ヶ月間放送を続けました。番組内容は、曲のリクエストや川柳の募集、絵本の読み聞かせなど。市内の各小学校が持ち回りで行った「帰りの会」の中継は、歌やクイズで子ども達を楽しませようとする先生方の取り組みが大人気となりました。
元々コマラジは、狛江の地域活性化や、災害時の防災拠点となることを目的に設立され、近隣の商店、小学校と連携した番組作りを行ってきました。「コマラジこども月間」を通じ、子どもたちにラジオの面白さ、“ラジオで繋がる”という感覚をしってもらうことができたといいます。
今回お話を伺った諸熊さんは、ボランティアスタッフとしてコマラジに関わり、ご自身も木曜日に子育て番組のパーソナリティを務められています。「今後はさらに、コミュニティラジオでとして地域に馴染む存在を目指したい。」と熱く思いを語っていただきました。
リスナーの声 -コマラジこども月間に親子で参加-
我が家の小学生は、リクエストで好きな曲が流れ、川柳が読まれて喜び、友達のリクエストや声が聞けると楽しんでいました。
先生もたくさん登場し、他校の様子が聞け、子ども達の日常を垣間見るようで良かったです。
(コマラジリスナーJJさん)
「食」で生活を応援するNPO法人フードバンク狛江
食品一つひとつに思いを込めて。
2月後半、ひとり親子育て応援として春休みの食料支援の準備を進めていたところ、コロナの影響で学校が臨時休校となり、春休みの中に予定していた食料支援を前倒しで春休み前に行いました。
前年度に申し込みのあった世帯にメールで案内し、すぐに予定数の67世帯(高校生以下の子ども104名含む186名)に達し、787.2kg(お米245kg)の食品を提供。学校が休校となり、給食もなくなってしまったため、例年よりも早いペースで予定数に達しました。
ひとり親支援後、コロナによる困窮世帯支援も行いました。こちらは赤い羽根共同募金の助成を受け、市のホームページやこまえくぼのSNS等で募集し、3月後半~4月初めに42世帯に食料支援を行いました。
コロナ禍の中、どうやって活動を続けていけば良いか?メンバー間での話し合いが続きました。コロナの影響で「仕事が減った」「収入が減った」というアンケートの声が寄せられていたので、活動は止められない、との思いから、メンバー全員での活動は控え、極力少ない人数での活動に切り替えました。食品を世帯毎にセットする作業(市の生活困窮相談窓口 こまえYELLからの依頼書をもとに食料をセット)も通常では2~3人で行っていたものを1人で行ったり、活動時間を短くしたり、寄贈に来られた方の対応も部屋の外で行ったりしました。作業に参加できないメンバーは、食品の提供時に渡す手書きのメッセージカードを作成したり、宅配便で寄贈して下さった方へお礼状を書いたり、お米を分けるなどの活動を支えました。
「企業からの寄贈が増えて同一食品をたくさん寄贈していただけるのもありがたいのですが、個人からの寄贈も大切なんです」と語るフードバンク狛江の田中さん。コロナ禍、イベントが相次いで中止となり、公共施設の閉館時は寄贈受付場所が減ってしまったため、個人の方からの寄贈は減りました。6月以降、寄贈場所が再開となり、少しずつ増えてきました。個人からの食品はバラエティー豊かになり、配布する食品のバランスが良くなります。ご家庭で眠ってる賞味期限が1ヶ月以上の食品があれば、フードバンクへ寄贈をお願いします。
“こまえがお”流 コロナ川柳
広報部会では、突然のコロナとその時の気持ちを、81句の川柳に詠みました。特選句を筆頭に人気投票上位を15選。
<特選句>コロナより こころの敵は 人の圧
四中猪瀬校長が、休業明けに生徒・保護者に「コロナより怖いのは人の圧」だとお話されました。様々な制約を強いられるコロナ禍で、人を責める気持ちを助長されないようにしたいですね。
・マスクして 化粧時間 短縮化
・マスクでも 君の優しさ 瞳に映え
・在宅で 新たな才能 発見す
・3密を 3つの秘密と 勘違い
・自粛解け 緩む心で クラスター
・ドラえもん ウィルス可視機 出してくれ
・会えずとも 寄り添うハートの ディスタンス
・非常時に 気づく日常の 有難み
・人に会い 目しか見えない 誰だろう
・100年後 マスク塚を 掘り当てる
・いつまでも 距離を超えて 仲間思う
・来てほしい 来てほしくない 来てほしい
・貴方とは 今は逢えない 好きだから
・ガラス越しの 面会風景 立ち尽くす