座談会 「こまえがお1234」これまでの4年間と今後への思い

狛江市市民活動支援センター運営委員会の新旧正副運営委員長が集まり、それぞれの思いが語られました。
出席者:上田 英司さん(委員長)、三島 瑞子さん(前委員長)、伊藤 輝芳さん(副委員長)、 内海 貴美さん(副委員長)
進行役:こまえくぼ1234職員 森 俊樹

<ふりかえり>

三島さん:狛江市市民活動支援センター(以下「こまえくぼ」という)の初代運営委員長となり初めの頃は、どのようにこまえくぼの運営をすべきなのか、悩んだりしました。運営委員会で話し合って、市民一人ひとりに対して丁寧に寄り添いながら相談に答えることが、土台だと確信をもちました。
上田さん:いろいろな相談窓口に行っても対応できなかったある知り合いの困りごとを、こまえくぼに相談し、じっくり聞いてもらい、解決してもらえたことが印象に残っています。当初、貸会議室がないことに批判がありましたが、その分相談業務に力を注いだことが「こまえくぼの強み」と変わってきましたね。
内海さん:ボランティア活動をしたい人がいたら、こまえくぼを紹介できるようになりました。市民活動で「困ったら、こまえくぼ」と話しています。
伊藤さん:以前からボランティア活動をやっていましたが、自分がなぜ運営委員になったのか、当初とまどいがありました。運営委員をやっていくうちにどんなことをするべきかわかってきて、今では、幅広く市民にもわかってほしいと思うようになりました。

<今後への思い>

三島さん:運営委員会で自由に話ができる時間をとることができなかったことが、悔やまれるので、今後はもっと話ができる時間を作ってもらいたいと思います。
上田さん:自ら社会を良くしていこうという市民を育んでいくことが、これからのこまえくぼの役割になると考えます。今の市民の期待だけでなく、将来の期待に応えることがこまえくぼとして大事だと考えます。
伊藤さん:こまえくぼのフリースペースは、いろんな人が自由に来られる場所であって、活動している人が集まり、交流の場として利用してほしいです。
内海さん:子どもの頃からこまえくぼを知ってもらうのも、大事だと思います。
伊藤さん:自分でもわからない困りごとも聞いてもらいたいです。相談でなくとも立ち話でいいから、市民が気軽に足を運ぶ場になると良いですね。
上田さん:今は会議での議論が中心ですが、今後は運営委員会が一体となり、職員と一緒に何かやりたいです。1年かかるか2年かかるかわからないが、目に見える成果を作りたいですね。

<座談会を終えて>

出席者の皆様が、市民へこまえくぼの紹介活動を地道にしていることを知り、感謝の気持ちとともに、今後市民にとって「困ったら、こまえくぼ」としてきちんと答えていく市民活動支援センターでなければいけないと職員として改めて思いました。(森)

コロナ禍で生まれた サスティナブル(持続可能)な体験学習プログラム!

こまえくぼ体験学習部会は、体験学習を学校や地域で推進する活動をしています。

体験学習部会では、令和2年度から、市民先生(地域の先生)による小中学校への出前授業をより進めていこうと準備を進めていました。ところが、コロナの時代に突入し、臨時休業、授業時間が決定的に足りないことによる体験活動の中止、三密を避ける授業形態など、学校生活がガラッと変わってしまいました。こうした状況から、「市民先生の出前授業の依頼は、しばらくの間なくなりそうだね」と、こんな声が出ていました。
5月中旬、部会のメンバーから「コロナの影響で、今までやっていた出前授業を受けられない子ども達が出てくるのは残念」というつぶやきがありました。「確かにそのとおり。新しい生活様式に合わせた体験学習プログラムを開発しましょう」と意見が一致しました。一方、この頃、狛江市内小中学校では、臨時休業期間中に家庭学習を進められるよう、オンライン学習に必要な機材の貸し出しを始めていました。「それならば、いつでもどこでも体験することができるYouTube動画を作りましょう」ということで、一番依頼の多い出前授業のテーマ「視覚障がい者・聴覚障がい者理解」の動画を作ることにしました。
「夏休み中、自宅で家族と一緒に動画を見てもらおう」を目標に、6月中旬から動画制作をすることに。早速、狛江視覚障害者の会、狛江手話サークルてのひら、ミュージカルCoCo~に協力のお願いをしたところ、快くOKをいただき、出演者とスタッフ総勢約30人が映像制作に挑みました。途中、著作権・肖像権・商標権などで右往左往する場面もありましたが、予定どおり8月初旬に動画が完成し、夏休み中に学校関係のYouTubeで公開することができました。この動画は、点訳ボランティアを始めるときの視覚障がい者理解や中学校の総合学習などにも活用されています。
コロナの感染拡大によりピンチとなった体験学習ですが、体験学習をサスティナブル(持続可能)な学びにするプログラム開発のチャンスになりました。この取り組みに参加した皆さんの成果は、現在、狛江市の公式YouTubeで見ることができます。ぜひ、ご覧ください。

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