こまえくぼ1234広報誌「こまえがお」8号(テキスト版) 3ページめ

狛江市 手をつなぐ親の会

子供たちが地域で安心して豊かに暮らせるように

★活動内容

「狛江市手をつなぐ親の会(以下、親の会)」は狛江市の知的障害児・者の親の会として1965年(昭和40年)に発足しました。子供たちが幸せに豊かな生活がおくれるよう、手をつないで、考え合い、励まし合って活動している会です。これまで、子供の教育の場の保障や、教育環境改善のための活動、市内の福祉就労の場として3つの福祉作業所の開設や運営等をしてきましたが、現在は障害のある本人の権利擁護、本人向け講座、地域への理解推進などに取り組んでいます。

★狛江市が初!わかりやすい選挙の取り組み

2013年に成年被後見人の選挙権が回復したことを機に親の会は、行政、「狛江市障害福祉サービス等事業所連絡会(事業所連絡会)」と共に、模擬投票、広報誌、投票支援DVDを作成するなど障害者の投票支援に取り組んできました。今回4月21日執行の市議会議員選挙では「わかりやすい選挙広報誌」を作成しました。一般的には「選挙公報」がありますが、親の会と事業所連絡会が作成した「わかりやすい選挙広報誌」はA5判でそれぞれ候補者1人1枚、ホチキス止めになっているものです。【「こまえくぼ」の親の会HPに掲載】
投票に行く時は、投票したい人のページを切り取っていくことができます。市内・市外の障害福祉サービス事業所に行っている約300人に配布しました。
「受付から終わりまで行政の人がサポートしてくれて、安心して投票することが出来た!」と矢田さんの娘さんが言っていたそうです。親の会がこの活動を通じて思ったことは、障害者にとってやさしい選挙は、誰にとってもやさしい選挙だということです。

★うきうきサッカー教室

障害のある本人向けの余暇活動として始まったサッカー教室は、NPO法人トラッソス(江戸川区)の協力を得て今年で11年目を迎えました。
空気で膨らませたエアピッチを使い、ボールがピッチの外へ転がらないので楽しみながらプレーに集中できます。取り組みを重ねて民生委員さんや市内のロータリークラブ、企業の方にもご参加いただき、地域の方と一緒に活動できる場、交流できる場になっていきました。
(談・飯田さん)

★声を上げ続けることの大切さ

今、障害者のための制度でかなっていることは、先代の人たちの活動で勝ち取ってきたものです。特別支援学校に行けるようになったのは、その成果です。知的障害児・者は、外見から見て、どこに障害があり、どんな支援が必要か、わかってもらえないのが一番辛いことです。それを、親が代弁して伝えていくこと、ずっと声を上げ続けなければならないことを理解してもらうことが難しいです。私たちの一番の願いは、親なき後も、安心して安全に住める地域であってほしい。それを理解していただくために、いろいろな切り口から活動しています。たとえば、選挙だったり、講演会、サッカー教室、身だしなみ教室、地域の活動に参加したり・・・。
10年間うきうきサッカー教室で一緒に活動をしている地域の方に、「普通でいいんだね。何か特別にしてあげるということではなく、普通でいいんだね」と言ってもらえたことが、とても印象に残りました。皆さん、耳を澄まして。想像して頂けませんか。私たちの思いを。
(談・森井さん)
【会長:森井道子さん、副会長:飯田なおみさん、元副会長:矢田昤子さん】

気になるココKOMAE

お化けの木

知る人ぞ知る「お化けの木」。製作者は、植木生産・販売業を営む松本信一さん。
噂は狛江市内外にじわじわ広がり、インターネット検索では写真をいくつも見つける事ができる。きっかけは10年ほど前、月桂樹(げっけいじゅ)の剪定中に、遊び心から目と口をくり抜いてみたところ、すぐに携帯写真を撮る人が現れ、近所の小学生の間でも話題になった。夜には目や口を怪しく光らせ、さらにライトアップも。
その風貌から「お化けの木」という名前が。見る人を楽しませたいとのサービス精神で年々増殖を続け、今では椿を含む5本にまで。日頃の刈り込み作業はなかなか大変で、昨年の台風では顔が歪んでしまい修復するのに一苦労したという。
「木によって個性があって、上手くいかない事もありますが、楽しみながらやっています。」と無邪気に語る松本さん。気になる「木」を調べてみたら、遊び心を忘れない素敵な方に出会えました。

個人で団体で ボランティアをされている方をご紹介

狛江女性防火の会

5月の狛江市水防訓練に参加した「狛江女性防火の会」。町会役員等を務めたことがきっかけで、会員に誘われた方が多いようです。女性の力で防火・防災に関する知識や技術の習得・普及に努め、火災予防運動での巡回広報活動、防災視察研修会、要配慮者対象の自宅を訪問しての防火・防災診断と…活動は盛り沢山。
「救命講習を繰り返し受けられて安心」「地域を超えた友達との情報交換や1人暮らしの方の把握ができる。」「子育ての悩みを聞いてもらえて気持ちが軽くなった。」「自分や家族を守る知識を学べるし、話ができて楽しいから続いてるのよね。」と笑って話してくれました。

フードバンク狛江

理事長を中心に、明るく元気なボランティアさんが、朝から事務所に集まります。食品の仕分け作業や配送された品物の確認作業、電話の対応にフル回転。届ける品物の中には、メッセージカードやレシピを添えているそうです。「私たちは、直接届け先の方と会うことはありませんが、食品を受け取る方のことを考えて、できるだけニーズに合わせた仕分けをしています。アンケートで返ってきた“美味しくいただきました””子供がとても喜んでいます“の声にお役にたっているんだなぁと。それで満足です。」相手を思う温かさにあふれています。

視覚障害の学生の通学ガイド

篠田恵美子さんは、昨年の6月から、週一回、視覚障害のある中学生の電車通学を支えるボランティアをしています。狛江には長くお住まいですが、仕事を持ち職場に通う毎日。リタイアすると、意外に地元を知らないことに気づかれたそうです。地域を知ろうと、中央公民館で情報収集。市主催の保育ボランティア講座に参加し、「こまえくぼ」から現在の活動を紹介されました。今では生徒さんとすっかり打ち解け、活動日がとても楽しみだそうです。
「とにかくかわいくて、会うのが楽しいの。地域の活動に参加するのは勇気がいるけど、誘ってくれると参加しやすいです。」温かな笑顔の篠田さんです。

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