2017年度ニッセイ財団 高齢社会助成公募(応募〆切:5月31日、6月15日)

◎高齢社会助成の趣旨

ご高承のとおり、私たちは世界のどの国も経験したことのない超高齢社会を迎えています。
また人口減少と人口構造の不安定化、加えて長引く経済的停滞は深刻な社会保障財源の窮迫を 招来しています。さらには地域社会や、従来の家族形態が変容し、まさに「単身生活者時代」ともいえる状況にあり、家族や地域の人々がお互いを支え合う力は脆弱になっています。
このように複雑で困難な社会状況を迎える「人生90年時代」を活力あふれる社会にするためには、自助・互助・共助・公助が一体となって人々を支え合う社会の構築が喫緊の課題であります。
そこで、この課題の解決に資するための活動、研究に対して助成を行います。

1.地域福祉チャレンジ活動助成

本財団は、認知症高齢者へのサービス開発と支援づくり、在宅福祉サービスの開発・ 整備等時代に先駆けた介護・福祉事業への助成を行ってまいりました。そして、今、「人生90年時代の社会システム・地域づくり」へ向けて何よりも必要なことは、地域包括ケアシステム(地域での継続的自立生活を支える)の推進、さらには地域の全ての人々が、一人ひとりの暮らしと生きがいを、ともに創り、高め合う社会の構築です。ついては、地域包括ケアシステムの展開、そして深化につながる活動へチャレンジするための助成を行います。

◎助成内容:
地域包括ケアシステムの展開、そして深化につながる4つのテーマのいずれかに該当する活動
1.認知症(「若年性認知症」を含む)の人の地域での生活を支えるチャレンジ活動 (本財団恒久分野)
2.サービスの創出に向けてのチャレンジ活動(独自財源づくりをを含む)
3.インフォーマルサービスとフォーマルサービスの連携による地域づくりに貢献するチャレンジ活動
4.医療・介護・福祉・保健の連携を実現するためのチャレンジ活動

◎募集締切:2017年5月31日(水)消印有効

 

2.実践的研究助成(実践的課題研究・若手実践的課題研究)

研究者と実践家が協働して現場の実践をベースにして、実践に役立つ成果をあげるために3分野の各々のテーマに対する課題を明確にした実践的課題研究と若手研究者を対象とする若手実践的課題研究への助成を行います。2017年度より若手実践的課題の助成対象者の年齢を45才未満に拡大します。

◎助成内容:
「実践的研究助成対象分野・テーマ」に対する課題を明確にした実践的研究

分野番号1:「いつまでも地域で高齢者が安心した生活が送れるまちづくり(地域包括ケアシステムの推進)」

テーマ1:在宅サービス(医療、ケア、住宅等を含む)の推進
テーマ2:高齢者を支える介護・看護・医療連携システムの開発、実践
テーマ3:最新のICT技術を活用した地域情報共有システムの開拓的な実践
テーマ4:「閉じこもり高齢者」と地域コミュニティとのつながりづくり
テーマ5:独居高齢者の生活支援のための開拓的な実践
テーマ6:インクルーシブな地域社会の構築へ向けての実践
テーマ7:家族介護者へのケア体制確立に向けての実践
テーマ8:在宅ターミナルケアにおける専門職種によるチーム活動

分野番号2:「高齢者の生きがい・自己実現・就業支援」

テーマ1:人生90年時代のライフサイクル構築への取組
テーマ2:ターミナル期にある人やその家族に対するソーシャルワーク支援(在宅ケア・死後の財産処分、グリーフケア等)
テーマ3:高齢者の潜在能力の開発(美術、音楽、演劇、自分史)と能力発揮の場づくり
テーマ4:高齢者ボランティアの養成
テーマ5:新しい働き方、新しい労働形態(ソーシャルエンタープライズ)、社会参画の開発
テーマ6:在職中の人に対する退職前教育の在り方

分野番号3:「認知症の人が地域で安心した生活ができるまちづくり」(本財団恒久分野)

テーマ1:認知症ケアへ向けて医療と介護の連携
テーマ2:認知症の人の権利擁護の推進
テーマ3:軽度認知障害に対する相談、支援体制
テーマ4:若年性認知症の人に対するケア
テーマ5:認知症介護者に対する支援
テーマ6:認知症の人を支えるまちづくり(認知症サポーター、認知症地域支援専門員等を含む支援人材づくり)

◎募集締切:2017年6月15日(木)消印有効

◎お問い合わせ・請求先:
〒541-0042
大阪市中央区今橋3丁目1番7号 日生今橋ビル4階
日本生命財団 高齢社会助成 事務局
TEL:06-6204-4013

詳しくは以下ホームページをご覧ください。
http://www.nihonseimei-zaidan.or.jp/