4月27日(水)
講師に町田市地域活動サポートオフィス事務局長の喜田亮子さんをお迎えして、講義+ワークショップ形式の講座を行いました。
前半の講義では、団体の活動の根幹となる事業計画についてお話しいただきました。
以下に、その内容と様子をまとめました。
◇そもそも事業計画は何のためにつくるのか。
団体の目的や目指す方向を実現するために、どのような役割を社会の中で果たして、その実現に向けてどんな目標を達成してどんな資源が必要なのかということをはっきりさせることが一つの目的ということでした。
◇事業計画を作ることでの効果は?
1.事業内容を明確にする
2.メンバーの中で方向性を共有する
3.助成金などの支援、参加や応援をしてくれる仲間の協力を得る
などがあります。
計画を立てることで、日々の運営の中で迷ったりメンバーの中で意見の食い違いがあったときに、そこに立ち返って羅針盤のような役割を果たしてくれるものが事業計画です。そして、きれいなものを完成させる等よりは、メンバーの皆さんでどうしていくか、議論するプロセスがすごく大事になります。
また、事業計画には単年度計画と中長期計画がありますが、単年度計画は今年度は何をするかということに対して、中長期計画は単年度計画よりもう少し方向性をはっきりさせるものになり、この2つがセットであることが理想とされます。
◇事業計画の立て方のポイント
一番大事なのは、団体がどちらの方向を目指すのかという目的(ビジョン)とそのためのミッション(役割・使命)です。
使命=命の使い方「理念や目的を達成するために、私たちの命はどうやって使いますか?」
「使命=命の使い方」という考え方には参加者一同目からうろこでした。
◇チェックポイント
・単年度の計画は、中長期計画で目指す方向に合致しているか?
・年度の終わりには、みんなで振り返りをして、必要に応じて変更を。
・事業計画を立てていれば、ぶれずに軌道修正ができる。
「計画を作るときは、メンバーの目線を合わせる重要な機会になる」というお話も、計画が団体の羅針盤となる重要な要素であると感じました。
参加者それぞれが、自分たちの団体がどんな狛江にしたいか、どんな社会にしたいか、どんな関係を作りたいかなどを絵に描いてもらいました。出来上がった絵を言葉にして他の参加者に説明をします。絵に描いてみることで考えていることを具体的に知ることができます。
質疑応答では、具体的に事業計画を作る時にどのように文章に表したら、第三者にアピールすることができるのかなどを例を交えながらお話しいただきました。
1時間半があっという間に過ぎてしまい、講座が終了してからも、団体の中での課題などについての質問が続きましたが、丁寧にお答えいただきました。喜田さんの柔らかい雰囲気と的確でわかりやすいお話で、和やかムードでですが参加した皆さんが持ち帰るものが多かった講座でした。