こまえくぼ1234広報誌「こまえがお」9号(テキスト版) 2ページめ

特集 令和元年11月11日11時11分11秒 放送スタート コミュニティFM狛江

コミュニティ放送にもとめる防災機能 気になるコト、座談会

出席者

松崎 学さん(狛江ラジオ放送株式会社)、市川 衛さん(民生委員・児童委員)、
毛塚 敬進さん(狛江こだま幼稚園)、渡口 敦子さん、河合 優子さん

いつ起こるか分からない災害。
11月11日に開局になるコマラジ(FM狛江)さんへ防災メディアの視点から聞いてみたいことを皆さんで話し合いました。(9月24日実施)

コミュニティFM放送とは

令和元年台風15号による長期的な停電で、テレビやスマートフォンからの情報が途絶え混乱しました。そんな中、あるコミュニティFM局が役所の庁舎から臨時の放送をしたり、また、ある局は急遽山の上にあるゴルフ場に拠点を移し、被災者にとって必要な情報を発信し続けたりしたそうです。
今回、狛江にもコミュニティ局が開局することを知り、頼もしい限りです。(市川さん)

約3年前、有志で災害時に役に立つFM局を作ろうと開局準備委員会を立ち上げました。きっかけは阪神・淡路大震災と東日本大震災でした。当時現地のFM局の放送はエリアが広すぎて、地域ごとの細かな情報を発信することができませんでした。この経験から国は各自治体に小さなエリアでのFM局が必要であると考え設立を後押しし、現在では全国で329のFM局が立ち上がりました。狛江市には一級河川の多摩川があり、我々のFM局は比較的早く放送認可がおりました。ただ、災害時に放送ができたとしても放送局の認知度が低く情報を受け取れる人が少なくては意味がありません。その為に普段から聞いていただける番組づくりを考えています。狛江にも放送局があると認知してもらい、いざ災害発生時には地元の情報を一人でも多くの方に受け取ってもらえるようにしたいと思います。(松崎さん)

災害時に正しい情報を発信するために

聴覚障害者の方々には現在直接情報をお届けする事はできません。家族や近隣の方が情報を受け取り、その情報を届けてほしいです。これから聴覚障害者の方に何ができるのかは、行政も含めてコマラジとしても対策を考えていきたいと思います。(松崎さん)

私も運営方針に大変感銘を受けていますし、惜しみなく協力をしたいと思います。ただ、発災時の放送には情報の精査が必要です。正確な情報を確保するために、例えば各避難所からの情報を災害対策本部に集約して1つの窓口で受信、発信する事で間違いは少なくなると思います。
救援物資の情報等は災害対策本部⇒コマラジ⇒市民へと流れるルート作りをしていきたい。震災の被災地に行った経験がありますが、現在は電化された暮らしの中で電気がなくても少しでも安心して避難生活ができる手段を考える事が大事かなと思います。
大切なお子さんを預かる幼稚園としても園児の安否確認に「○○幼稚園、○○保育園は全員ホールに避難しています」というような一報を流していただけるだけで保護者は安心し,身の安全を確保しながら迎えに来ることができます。そのためにも日頃から身近なFM局として愛聴していきたいと思います。(毛塚さん)

発災時にはツイッター等のSNSから発信される不確定な情報を鵜呑みにするのは大変危険です。情報の一本化は大事だと思いますし、情報の精査の為のマニュアル作りがとても重要です。(松崎さん)

日頃の防災と、ラジオを聴いて助け合おう

民生委員・児童委員の立場から、助けが必要な方の情報を是非取り上げてもらいたいと思います。個人名等は出せない時代ですが、近所で困りそうな方を知っていれば伝えに行くことができます。工夫をして孤立する方が出ないよう対応をしていただきたいです。(市川さん)

私は耳が聞こえません。目に見える情報しか受け取れないため、日ごろから狛江市や警察からの安心・安全メールに登録して情報を得ています。住んでいる自治会に障害の状況を伝えていますし、耳で聴きとる必要がある情報は近隣の方がすぐに教えてくれますのでラジオが無くても特に不自由はしていません。(渡口さん)

私は中途失聴の聴覚障害者です。話せますが、聞こえません。当然ですが、ラジオは利用する機会がありません。情報を得る手段はネットが中心です。できるなら災害時、コマラジとして公式ツイッター等でも情報発信をお願いしたいです。その際は、市との差異が生じないよう統一する必要がありますね。(河合さん)

停電時にはスマートフォンから情報を得ることは難しくなりますが、文字情報で伝える「見えるラジオ」の延長で、話した言葉を字幕として出す技術はあるので、コスト面さえクリアすれば、導入は可能かと思います。(松崎さん)

防災とは、災害が起きる前に準備や装備することだと思います。第一に自身の安全を確保し、いつでも動ける状態にしておき、被害を最小限にさせる準備を日頃からしておくことが、本来の防災だと思います。自分が動ける状態でないといくら正しい情報があっても助けになりません。まず自助として家庭内で3日間分の食糧、飲料の確保、備蓄をすることも実は防災につながるのです。(毛塚さん)

市民に身近なラジオ放送に

現在は子ども向け番組の放送予定はありませんが、地域の合唱コンクールや少年野球大会を中継したり、職業体験としてラジオ放送の番組企画から放送までを子ども達に体験してもらうなど、子ども達にも身近な存在になるような企画も考えています。家族で親しんで欲しいです。(松崎さん)

私には子どもが2人いますが、そういえば授業で制作したラジオが2つありますね。(河合さん)

普段の放送で、イベント等の予告の情報を多く発信してもらうと、よりラジオを聴く機会も増えると思います。(市川さん)

身近な人が話題にあがると興味を持ってもらえるのではないでしょうか。今度は誰が話題にあがるのかな?とか,今度はどこの身近な場所が紹介されるのかな?と興味を持ってもらえると楽しみが増えますね。身近な放送局ができ、ラジオをつければいつでもコマラジにチューニングされていれば理想ですね。(毛塚さん)

狛江市の防災訓練で避難所に来られる方は,防災に対する意識の高い人達ですので,防災も地域情報も『コマラジ!』とアピールができれば、口コミで広がっていくと思います。(市川さん)

開局後、最初の週末に市民まつりが開催され、初めての中継をしようと思っています。12月に行われる狛江市防災訓練にも中継を検討していますので、良い滑り出しになるように頑張りたいと思います。(松崎さん)

座談会に参加していただいた皆さんのお話をお聞きして、いつ起きるか分からない災害に対して、まずは身の安全を優先に、自分の住んでいる地域の避難所は?給水場所は?防災倉庫にはどんな備蓄があるのか?と日頃から地域や狛江市の防災訓練などに参加し、行動をする事で意見交換の場となり、世代間で共有できるマニュアルができたらいいなぁと思いました。
防災ラジオという面からも各町会・自治会・学校・PTA・市民団体が日頃からラジオに親しんでもらえるよう協力していただけるようになると、形ではなく気持ちのつながるコマラジになりますね。

狛江のコミュニティラジオ「コマラジ」85.7MHz

大震災を機に「狛江市にもコミュニティFM局を」と本年11月11日に開局。
このラジオ放送を通じて、一人でも多くの人命と財産を守ることを理念にあげ、100名を超えるパーソナリティと沢山のボランティアスタッフの協力によって運営されています。10月12日の台風19号では、急きょ臨時災害放送を行いました。
アーティストや演劇、映画やお笑いなど、バラエティーに富んだ番組構成を中心に、狛江市内の地域情報や狛江市の行政広報、防災や防犯に関する広報、緊急速報や小田急線の運行状況など、狛江市民の知りたい情報をいち早く届けます。

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